”モノ”そのものにステイタスはない

vol 810

いつどこで誰にどのように渡ったのかにステイタスがある

 

 

 

 

 

 

最近、時計販売業界で

驚きそして残念な話題が

取り上げられた。

 

 

 

高級腕時計を

所有者から預かり

 

別の人に貸し出す

シェアリングサービスを

運営する会社が

 

所有者に

返却することなく

サービスをやめてしまった。

 

 

 

その

預かってた時計を

 

所有者に内緒で勝手に

別のオークションサイトに

上げていたというのだ。

 

 

 

 

え〜っと

これは詐欺です。

 

 

 

使わない時計を

シェアリングして

 

ウィンウィンになる

サービスって聞いた時

 

ヘェ〜

そんなことできるんだ！

預ける人いるんだ！

 

と感じたが

 

やっぱり

事件になった。

 

 

 

高級腕時計は

ステイタスシンボルとして

所有したり

 

一部では

投資価値として

所有したりと

 

高級腕時計を好む方は

数多くいらっしゃいます。

 

 

 

 

なので今回の

シェアリングサービスは

 

預ける

オーナーだけでなく

 

シャアしてでも欲しい！

という

 

ユーザーの心理を掴んだ

ビジネスだったのに

 

やはり転売に繋がる

事件になってしまった。

 

 

 

私も以前

古物商を営んでいたので

 

中古品でいいので

格安で

購入したい！

 

という人たちが

たくさんいることは

知っています。

 

 

 

そういうユーザーで

 

購入後商品を

大切に扱っている方は

あまりお目にかかれない。

 

 

 

ちなみに当時は

最終ユーザーのほとんどは

外国人だった。

 

 

 

正直

2次流通品を

欲しいという人は

 

私の周りでは

あまり見かけません。

 

 

 

なぜなら

よほどの資産価値でない限り

中古品を所有しても

ステイタスは高まらないから。

 

 

ステイタスは

感じるものでなく

状態を表すもの。

 

 

 

 

 

中古の高級腕時計を

所有しているからといって

ステイタスは高くならない。

 

 

私の言う

”中古”とは

 

正規取扱店以外で

購入された商品

のことです。

 

 

 

 

正規取扱店で

購入したときに

 

お店とブランドから

 

正当なオーナーとして

 

商品の

品質や保証サービス

 

ホスピタリティ

 

プライオリティを

 

お渡ししております。

 

 

 

ここではじめて

商品のオーナーとしての

ステイタスを得られます。

 

 

 

 

”モノ”自体に

ステイタスはありません。

 

 

 

勲章が良い例です。

 

 

勲章は

いつどこで誰からなぜ

譲渡されたのかに

ステイタスがあり

 

勲章そのものなんて

大した価値はありません。

 

 

 

中古の勲章を持っても

ステイタスなんてない。

 

 

 

高級腕時計も同じです。

 

 

 

苦労して

正規取扱店で

購入された

 

正当なオーナー

だからこそ

ステイタスがあるのです。

 

 

 

なので

販売店側も

 

高級ブランドから

 

正規取扱店に

ふさわしいお店かどうか

見極められています。

 

 

 

さらに

正規取扱店の中でも

ランク付

されていたりします。

 

 

 

 

そもそも

 

高級腕時計をはじめ

製造した

メーカーブランドは

 

正規取扱店以外での

販売チャンネルを

 

厳しく制限を

かけてます。

 

 

 

ネット販売や

転売などが増えて

 

並行輸入などの

非正規店販売などが増えると

 

商品の品質管理や

ブランドイメージの

維持が難しくなるからです。

 

 

 

ブランド側は

正規取扱店を通して

 

はじめて

オーナーと認めているのです。

 

 

 

個人の自由なので

どのように商品を扱おうが

勝手ですが

 

やっぱり

このような事件が起きると

 

本当に

商品が大好きな人

商品の背景が好きな人

だけに

 

愛用してもらいたい・・・

 

 

そんな気持ちになります。