西向く侍と日付変更禁止時間帯

vol 809

腕時計の日付変更でやってはいけないこと

 

 

 

 

 

 

 

3月5月7月10月12月

の月頭に

 

 

 

という

お客様が来店されます。

 

 

 

 

そうなんです

 

2,4,6,9,11月は

31日までない

短い月。

 

 

 

このブログは

”今さら聞けないブログ”

なので

 

一応今さらで

お伝えしますが

 

これら

31日まで無い月を

”小の月”と言います。

 

31日まである月を

”大の月”と言います。

 

 

 

これまた

今さらですが

”小の月”の覚え方として

 

「西向く侍」という

語呂合わせで

覚えるといいです。

 

 

に→２月

し→４月

む→６月

く→９月

 

侍→

士→+(じゅう)と-(いち)

→11月

 

 

 

一部の腕時計をのぞき

 

ほとんどの

”アナログ腕時計”の

カレンダーは

 

”大の月”の

初日１日は

 

まだ

31日になってます。

 

 

 

それらをふまえて

 

カレンダー付

機械式３針腕時計の

 

”日付”合わせを

つまり

カレンダー合わせを

 

簡単に

お伝えいたします。

 

 

 

 

 

 

大前提として

 

機械式であろうが

クォーツ式(=電池式のこと)

であろうが

 

まずは

正常に動くことを

確認してください。

 

 

 

正常に動くのを

確認したら

 

カレンダー合わせです。

 

 

 

まず

リュウズを

２段引っ張り出し

時計回しして

 

カレンダーが

変わるかどうかを

確認してください。

 

 

 

 

一部をのぞいて

ほとんどの

機械式腕時計は

 

11時から1時の間で

カレンダーがめくられます。

 

 

 

それが確認できたら

 

カレンダーを

合わせてはダメな時間帯

があります。

 

 

 

針が

夜８時から朝４時の間は

 

カレンダー合わせの

作業をしないでください。

 

 

 

パーツを破損する

恐れがあります。

 

 

 

この時間帯で

カレンダー合わせは

禁止されており

 

日付変更禁止時間帯

と呼ばれてます。

 

 

 

時計内部の

マニアックな話になるので

語りませんが

 

覚えてもらうだけで

結構です。

 

 

 

 

それを覚えておいて

 

リュウズを２段まで

引っ張り出し

 

秒針を止め

 

短針を6時に

長針を12時に

セットします。

 

 

日付変更禁止時間を

避けるためです。

 

 

 

 

仮に

カレンダーを

８日に設定したいなら

 

まず

１日手前の７日に

カレンダーを合わせます。

 

 

 

作業方法は

リュウズを１段押し込み

 

反時計回しで

 

カレンダーだけを

動かします。

 

 

この時

秒針は動きますが

無視して

 

カレンダーを

７日にしてください。

 

 

 

そしてまた

リュウズを２段目まで

引っ張り

 

秒針を止めて

１日手前の７日から

 

反時計回しで

グルグル回し

 

８日の午後2時に

合わせます。

 

 

 

１日手前から

合わせていくのは

 

ほとんどの

機械式腕時計が

 

午前と午後の

見分けが分からない

からです。

 

 

カレンダー合わせで

 

カレンダーが

変わったら午前になり

変わらなかったら午後

 

ということになります。

 

 

 

これでおしまい。

 

 

 

今回は

意外と知られていない

 

日付変更禁止時間帯の

お話でした。