”PWG9”ってどんな金属なんだ？？

vol1466

なんか妙な刻印のリングが修理にやってきたぞ・・

 

 

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こんにちは
俊策です(^^)

 

 

 

毎日当店では
必ずジュエリー修理の
相談と依頼があります

 

 

 

意外と
修理を承れるお店が
少ないようで

 

当店に
相談されるお客様が多い

 

 

 

でもね

やっぱり購入されたお店に
持って行かれた方が
いいですよ

 

 

 

だって購入店であれば
そのジュエリーのことを
知り尽くしているので
安心じゃないですか

 

 

 

なので
修理品を見る前に必ず

 

購入店にて
相談することを
オススメしてます

 

 

 

まぁそうは言っても

 

そのお店が遠かったり
ネットや通販で購入したり
もしかするともう無かったり
と

 

購入先まで行くのが
面倒くさかったり
不可能だったりします

 

 

 

その際はいろいろと
事前説明をさせてもらい

了承を得て

 

修理を承るようにしてます

 

 

 

大概の修理は
承ることができるのですが

 

中には
こりゃさすがにムリ！！
っていうのもあります

 

 

 

今週
”リングのサイズ直し”の中で

 

私も過去に１度だけ
見たことのある

承りできない特殊リングが
やって来ました

 

 

 

それは
どんなリングなのか？

 

 

『PWG9』

 

 

内側に

「PWG9」という刻印が
入ってるリングです

 

 

 

 

私たちが承りができる
リングの内側には

 

「K18」とか

「PT900」とかの

 

いわゆる
世間一般で言われる
貴金属の刻印が入ってるリング

 

 

 

この刻印を初めて見る
当店のスタッフたちも

と

頭を抱えてました

 

 

 

まぁ仕方ないです

 

そうそう見られる刻印ではない
からね・・

 

 

 

この「PWG9」

 

一体なんなんだ？

 

どんな素材なんだ？

 

 

 

じつはこの刻印

一昔前に日本人なら
一度は聞いたことがある

ジュエリー会社の

独自に用いている素材表記

 

 

 

細かく見ていくと

 

P=パラジウム(たぶん)

WG＝ホワイトゴールド(たぶん)

9=K9 9金のこと(たぶん)

 

 

ホワイトゴールド系の９金合金

(たぶん)

 

 

 

金の含有量が
37.5%のジュエリー
ということです(たぶん)

 

 

 

ですが
「K9」や「Au375」と違い

 

法定検定刻印として
認められない可能性がある

 

 

 

そして

買取店に持って行っても
金種不明と言われるかも

 

 

 

PWG9だけでは
正直
どのような配合なのか
わかったもんじゃない

 

 

 

だから

真贋や金の含有率を
正確に知りたいときは

 

比重測定や
X線分析で調べる必要があります

 

 

 

だからこの
「PWG9」の刻印がある
ジュエリーは

 

購入先にて
ご相談してください

 

 

 

とは言っても

 

この刻印ジュエリーを
販売していた

大手ジュエリーメーカー

 

15年前に
自己破産・事業停止して

現在は
アフターサービスや
修理の窓口が存在してない

 

と聞きます

(実際調べてないけど)

 

 

 

もちろん
当店でも承りできません

 

 

 

いや〜申し訳ない！

 

本当に
当店をはじめ
多くのジュエリー店の
今のスキルでは

 

この
PWG9に手を出すことができない

 

 

 

残念だけど

 

地金分析(X線検査など)を
行った上で
対応可能な専門工房

 

にて
ご検討いただく形になるのかな
としか言いようがありません

 

 

 

このように
当店でも

 

承り不可の
ジュエリーがあるので

 

あらかじめ
ご了承ください