時計屋の月末”あるある”です

vol 1232

一体誰が小の月とか考えたんだよ〜！

 

 

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今日も元気に時を刻む男

浦田俊策です

 

 

 

 

さて

時計屋の日常というのは

 

キラキラした高級時計を

 

お客様にご提案する
ばかりではありません

 

 

 

地味ながらも

お客様の日常に寄り添う

大切な業務も

たくさんあるのです

 

 

 

その一つが

 

月末に繰り広げられる

ちょっとシュールで

どこか愛おしい儀式

 

カレンダー付電池時計

フライング早回し

 

です

 

 

 

 

なんじゃ　そりゃ？

と思われる方もいるので

ご説明しましょう

 

 

 

時計には

日付や曜日が表示される

カレンダー機能が付いてる

時計があります

 

 

 

その中で

 

電池で動く
アナログ時計は

 

機械式のように

毎日ゼンマイを巻く

必要がないので

 

時間に狂いが生じにくい

のですが

 

カレンダーだけは

そうはいきません

 

 

 

 

”西向く侍”の”小の月”

 

つまり

31日の無い月

 

 

彼らは

 

自力で

その日数を

認識することができないのです

 

 

 

 

そこで出番となるのが

地味な作業が好きな

時計屋店員です

 

 

西向く侍の月末が

やってくると

 

明日4/30が

やってくると

 

あらかじめ

「1日」早く進めるのです

 

 

30日のカレンダーを

31日に進めるのです

 

 

 

 

私のような大きな体の男が

小さな電池式腕時計の

リューズに向き合い

 

ひたすら

全商品のカレンダーを

31日に進めます

 

 

 

その姿は

なかなかシュールです

 

 

 

中には

複雑な機構を持つ
時計もあります

 

焦りは禁物

 

集中力と繊細さが

求められる作業です

 

 

 

 

翌日4/1になり

全商品を確認すると

 

みんなカレンダーが

1日になってると

気持ちいいです！

 

 

ですが1本でも

31日の時計が残ってると

 

とっても悲しいです

 

人格否定しそうです

 

 

 

まぁなんにせよ

カレンダー修正が
必要な腕時計って

 

リューズが小さいのが多く

レディースサイズが多く

 

ずっと作業してると

指紋がなくなりそうに

なります

 

 

 

そんな腕時計を

たくさん置いてるお店は

大変だろうな〜

 

 

もう

労災レベルです

 

 

 

１〜11月まで

30日にしておいて

 

12月だけ

35日にしとけばいいのに・・

 

 

そうすると

35日までの

カレンダーが必要になるか

 

そうなると

31~35までは

年1回しか使わないから

 

それはそれで

なんか厄介になりそうだ・・

 

 

 

仕方ない

指紋を削ろう！

 

 

 

 

なので

明日は営業中

黙々と作業します